変節宣言その後その(1)

首都圏交通事情

 こんにちは、今日も多摩雑報へようこそ。本日の朝方、とても有益な blog と出会ったので報告します。blog名は「ナニワの激怒オバチャン」なるもので、驚くべき博学・博識で以て、世の中をメッタ切り、ネーミングからお察しの通り、「大阪都構想」に関しても完璧なまでの反対論陣を構築しています。しかもほぼ連日、相当量(当blog以上)の記事をup、私が読み切るのは未だ未だこれからという状態。ですが、今後おおいに参照して、自身の記事の精度を高めて行きたい、と思っております。

 で、音喜多駿(おときたしゅん)なる衆院議員と、やながせ裕文大田区議員なる、東京の維新の会に所属、恐らく東京の「維新の会」の中心的存在の人物がいる。二人で「聞いトコ!知っトコ!トコーソー」と言う動画を5回に渡って youtube にあげていたのだが、これが実に中味のない啓蒙動画なのである。二人とも早稲田大卒という高学歴であり、政治家としても大変に若い。もっと楽しく作れる能力は絶対持っているはずだ。だからこの駄作ぶりは彼等のせいではなく、イ○ン上部本部のトップダウンによるものと思いたい。「東京都民にも都構想のイメージアップをはかる啓蒙的な動画をあげよ」とか命じられての結果であろう。「善し悪し好き嫌いはオマエ個人のセンスだろ。」と月並みの反応される方へ。では是非ご覧あれ。いちいちURLは貼らなくとも、youtube へ上記タイトルで検索をかければ、今ならば確実に見ることができる。

 だがこれは同時に維新の支持者、というより党員のレベルを伺い知ることの出来る、格好の動画でもある。これでは「都構想」賛成の啓蒙活動の成果にならぬ、と危惧した拙は、明らかに単なる有権者ではなく党員あるいは少なくとも維新ボランティアとおぼしき方のコメントに加勢すべく返信を付けてみた。すると何が起こったか。加勢したにもかかわらず、コメ本人と、他の批判レスが1本ずつ付いて来たのだ。どうにもヘンテコな返信乃至レスなので、ここに全文を貼ってみる。「橋下ゆう助」なる方のコメから。 

 「自分の周囲では反対の声の方がだいぶ多い。Youtubeなどに置いても反対派の勢いと熱量は賛成派を圧倒している。 反対派の懸念やデマに正面からホームランで打ち返していかないと次回も難しいのではないか。 一応説明はしているものの解っている者には解るが解っていない者には解らないような説明しかしていない。」

 これに付けた拙のレスがこれ 。↓

「あははっ橋本さま、それは仕方無いですよ。維新の会が何故か「都構想」の具体的な実施策を、やましいわけでも無いだろうに有権者へ明確に語って(示して)いないからです。貴殿が共鳴されておられる、 ① 外国資本への IRカジノ誘致。 ② スーパーシティ実験のための「経済特区」特定。 ③ 水道をハゲタカファンドの国際金融資本へ二束三文で売り渡し。 と、表明すれば貴殿と同様に、大いに歓迎されるでしょう。 この三点をちゃんと説明されれば、解ってもらえるはずです😀」

すると「橋本」氏からの返信。↓ これを(A)としよう。

「貴方の挙げてる懸念は「都市制度」の問題ではなく「政策」の問題です。 ちなみに貴方の私にたいする意味不明な見立てはストローマン論法といって詭弁の一つに定義されていますし人に対し失礼にあたります。 貴方は人と意見交換する資格に欠けると思われます。 どうかまずご自身が物事の分別を付けられるようになってから自身の主張を表明してください。」

そして「エルヒ」なるHNの方のレス。↓ こちらは(B)とする。

「 都構想に関係のないことの羅列に何の意味があるんですか。水道民営化にいたってはコンセッション方式をまともに理解できてませんね。あくまで運営権を一定期間売却するだけで水道施設は自治体が所有したままです。現在の水道法で許されているのはコンセッション方式までで水道そのものを外資が買収することはありえません。スーパーシティも世界中で推進されています。海外では一部撤回した自治体もありますが今もなお多く自治体で推進中です。IRは大きな経済効果と税収が期待でき、鉄道インフラの整備にも寄与します。都構想と関係ないばかりか間違いだらけでは一般市民は騙せませんよ。」

 (A)に対しては「失礼でしたらゴメンナサイ。」とし特にコメはせず。(B)については、流石に混乱した文脈なので、ヤンワリ意味確認のみのコメを付けた。

 両方のコメに見られるのは、明らかに意表を突かれた焦燥ぶりである。(A)から行こう。「制度」が論点なのに「政策」を言うのは「スリカエ」であり、「意見交換する資格に欠ける」のだから当方の意見は無視する、との事のようである。が、ご覧のとおり(A)には「制度」という言葉は一切無い。これだけで反論論拠は破綻しており、とても「論」など為していないのだが、それはさておき同時に二つのことが分かる。一つ。「橋本ゆう助」氏は「都構想」の「制度」は理解している(つもりだ、だが本当はしていない)が、成立後に実施される「政策」については全く無知なこと。もう一つ。いざ「政策」を知らされると、それは自分が賛同出来るものではなかったこと。だから拙の文体を「藁人形戦法」であり「失礼」であり故に「人と意見交換するな」と、慌てふためいている訳だ。つまり人に啓蒙したいほどの熱烈「都構想」支持者だが、知っているのは「制度」で、「政策」は全く無知である、あ~んど「都構想」の「制度」は支持するが「政策」は支持しない、という。なんのことはない、ご自分自身が中途半端ということだ。そりゃあ人を説得出来ませんわな。でもこれが標準的「大阪都構想」賛成派の姿、ということである。そして(B)。レス回答者の「エルヒ女史(嬢?)」、知識量は「橋本ゆう助」氏よりもずっと豊富なようである。じゃあ説得力はずっと増しているかと思いきや、論理破綻の度合い、こちらの方が遙かに重傷である。そもそも意見の最初と後半で内容が相反している。拙があげた政策3点をイキナリ「都構想には全然関係ないことの羅列」であると糾弾するも、ディテールは兎も角、結局は3つとも全部、大阪都構想の政策である、と認めているのである。せっかく十分な知識を持ちながら、何故こんなことになるのか。それは彼女が竹中平蔵に対しての知識も疑いも、あるいはその両方が全く欠落しているからだ。(橋本ゆう助氏も同様)だが、だからこそ維新と「都構想」の熱烈信者になれる ・・・ う ~ ん維新の戦略、最近すごいな。竹中を全面に出したら不利なことに気付いたか、とうとう。が、ここでは竹中については省略する。(B)のレス及び投稿者(エルヒなるMaybeネカマだが)、この際どうでも良い。これを読み解くうえでの事前知識たる一人の男について検証せねばならぬ。左様、橋下徹である。

 橋下徹のアーカイヴは随分と眼を通しているつもりだ。だから、都構想について言及出来るものには、それなりのチェックは入れられるのである。前回の「都構想」住民説明会もしくはシンポジウムで、泉北高速鉄道の売却問題に際して、男子高校生が質したところ橋下氏、「泉北高速鉄道が外国資本の会社になるのは不安なのかな?」「はい。」「大丈夫、とても良い会社だから。水道もね。(だからドンドン)譲渡していくよ。」と、明確に回答している。だから「現行法の下では許されない」から「許される」ようにするために「制度」を変えるのだ、「特別区」という新制度で。次。熱烈「都構想」信者が反対者に対して罵倒する時の常套句、「なんも知らんで反対するな」「勉強してから反対せいや(勉強したら賛成になるやろ)」 これらは須く無効である。橋下徹が、何度もあちこちで都構想の計画書は読んでも理解出来ないから「一切読まなくて良い。」と言っているからである。むろんご存知であろう。いやご存知のはずだ。知らないとは言わせない。よって、少なくとも橋下は、

  •  「水道を外資へ譲渡」
  • 「都構想に関する詳細な勉強は不要」

と、はっきり喧伝している。今更この二点に言い訳は通用しない。否、慌てふためいているのは熱烈信者の皆さんだけだ。当の橋下氏は少しも動じていない。それらを踏まえ、再度(B)から具体政策を読み取ろう。エルヒさん。もう一度一緒に答え合わせをお願いいたします。①=30点、②=30点、③=40点の100点満点としましょう。貴女は「都構想とは全然関係無い」すなわち0点とされた訳ですね。では行きましょう。

①外国資本のIRカジノ誘致→貴女は意図してかせずしてか、「カジノは賛成」とされています。一方私はIR + カジノだから全然ちがう、だから0点ということのようです。しかも都構想政策としても、「間違っている」と。はっきり申し上げましょう。間違っているのは私ではなくエルヒさん、貴女の方です。都構想としての政策としては兎も角、一般的なIRの何たるかをご存じないのですね。IR or カジノというのはあり得ません。IR & カジノ。これは絶対にワンセットでなければならないのですよ。理由?口に出さないんです。松井市長も吉村府知事も、もちろん橋下氏も承知です、ついでに私も。理由を教えて貰っても、未だ貴女には理解出来ません。だから聞いても教えて貰えないでしょう。音喜多議員?そうですね、彼ならばコッソリ維新以外の某議員と東京はお台場にIRカジノやりたいみたいだから、教えてくれるかも。なので、ここは「IRカジノ誘致」で正解。30点貰います。むしろ貴女が15点だったりして😀

②スーパーシティ化。実はこれ、③の水道民営化と一緒に考える政策なのですが、何とか「特区」のように「特化」して採点しましょう。あら、貴女は大賛成じゃないですか。どこが間違いですか?何か勘違いされたようですね、アタマに血が上ったか何かで。ハイ、30点もらいますよ。因みにどういうところが外国資本にされるか見当つきますか?多分まっ先に眼を付けられるのは病院でしょう。青い眼をした院長先生の病院で、青い眼のドクターに、貴女の可愛いキッズを診てもらう事になります。今までと違って潰れる心配は無いんです。経営が悪化したら、診察料や治療費、入院費をいくらでも青天井で値上げしても良いことになったので。安心ですね。

③水道のハゲタカファンド国際金融資本へ二束三文で売却。確かに売却は言い過ぎでした。譲渡ぐらいが適切でしたね。でも本質的な意味は変わんないんだけど。これは確かに「全然違う」と断定したい問題でしょう。ハイ、0点で結構。でも合計60点だから「全然関係無い」は訂正願います。ま、確かにこれ見て「全然違う」ってトチっちゃったんですよね。でも揚げ足に思うかも知れませんが、貴女ご自身で「一定期間売却するだけで」とも、はっきり書いちゃってます。設備に及ぶと書いたところが違うだけですね。それとコンセッション方式ならば何故OKなんですか?それによってコストを下げられる?なるほど。ではこれもハッキリ申し上げましょう。電気水道ガス排水通信の全ライフラインの中で、一番大切なものは何です?「水」ですよね、絶対に。いいじゃないですか。何で命の元の維持費をわざわざ「コストダウン」する必要があるのですか?つまり水もコストダウンさせないと、二重行政を止めて浮く経済効果を大きく見せられないから、という大阪人や関西人らしからぬ見栄っ張りぶりのためですよね。これではコロナ以前に水不足で倒れてしまいます。それとさっき書いたように、橋下さんは水道を民営化する、より正確には外国資本に譲渡する、と明確に大阪市民に演説しています。貴女が仰せのとおり、現行法の下では出来ないから出来るようにしたいのですよ。やり方?確か4区にするんですよねね。4区それぞれに個々の社会インフラまたは行政サービスのうち、コンセッションなり譲渡売却なり民間運営が出来そうなものを特別に容認する「特別経済特区」として入札を行う。現行では外国企業の参入が出来なかったので、閉め出されていた外資系企業がドンドン参入します。そして入札は価格によるものと見せかけ、実は口利きの竹中平蔵に一番沢山の小遣いを渡した会社の手に落ちる、という筋書きです。大阪の、つまり日本の、すわなち納税者である我々大阪市民日本国民の資産である社会インフラ故、日本の企業ではなく海外の企業へ譲渡する、というのが竹中のやってきたことなのです。

 最後に ・・・ 前回、負けたら2度とやらないと宣言したのは橋下氏だけではなかった。大阪維新の会公式サイトにも、堂々としばらく詠(ウタ)ってあったそうだ。藤井聡・三橋貴明の対談動画でチクられておりました。それにしても大阪の維新党員、不思議な人たちだ。大阪自民や共産・各種団体の既得権益は許さないが、竹中平蔵の「濡れ手に粟」ロビイスト手数料は不問なのだ、と。どなたか説明願います、大阪の方。 

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