たまには数字で見よう、「都構想」

首都圏交通事情(と言っても主に多摩地区)

 こんにちは、多摩雑報です。新旧メディアの皆さん、さすがに「都構想」、全く触れないわけにも行かず何とも歯切れの悪い毎日、さぞストレスの溜まっておられることでしょう。でも有り難くもあります。大阪都構想の住民投票再発がなかったら、老い先短いこの身、政令指定都市とはなんぞや、てことに死ぬまで関心を持たなかったに違いないからです。今日も「へぇ~そーだったんか。」と、吐息をつきたくなるようなデータを眼にしました。

 拙には何故か中国地方出身者と長い付き合いの方々がいる。で、昨晩その内の一人に久しぶりで面会したので、以前から気になっていたことを質問してみた。「ねえ、キミ君は山口県の出身だったよね。中国地方の皆さんて、東京と大阪どっちがフレンドリーなの?」すると即答で「そりゃあ大阪だよ。ずっと親近感が持てる」と。が、とても賢い彼(バイリンガルですぅ)、すぐにコチトラの思惑に気付き、笑いながら「大阪都構想をどう思うって事でしょ?」と切り替えされた。ははっ、いや~まいった参った、その通り!つまり我々東日本エーリアンよりは関心が高いのだ。

 では東京と大阪、特別区としての規模を数字で見たらどんなもんなんだろう。これ本当は経済状態の指数で見るのが一番客観的なのだろうが、それは時間を要する。なので大きさと人口だけで比較を試みた。↓ である。

 東京23区大阪市(24区)大阪4区
面積627.57㎢225.21㎢225.21㎢
人口9,570,000人2,751,000人2,751,000人
人口密度15,000人12,218人12,218人
面積最大区60.83㎢20.61㎢ 
面積最小区10.11㎢4.39㎢ 
平均面積27.3㎢9.4㎢56.3㎢
最大人口区945,023人191,940人 
最小人口区66,708人62,390人 
平均人口416,000人115,000人687,000人
最大人口密度区23,033人20,095人 
最小人口密度区5,721人5,815人 
都府県対面積割合28.60%11.80%11.80%
都府県対人口割合68.50%31.20%31.20%
表1

 面積も人口も、そして之れがイッチャン重要なのだが、都府対人口割合も大体3割前後なのである。大阪の方には真に申し訳ない言い方なのだが凄く意外だった。もっと東京に肉薄していると思っていたのだ。というのは東京都民たる者、隣県の知識がある程度あったからだ。それが無いと賃貸にしろ分譲にしろ住む場所を決めかねるからね。で、東京からイッチャン近い二つの政令都市として横浜市と川崎市がある。こちらは ↓

 横浜市(18区)川崎市(7区)横浜+川崎(25区)堺市(7区)大阪+堺(8区)
面積437.56㎢143.01㎢580.57㎢149.82㎢375.03㎢
人口3,758,058人1,539,590人5,300,000人825,896人3,577,000人
人口密度8,589人10,766人9,100人5,513人8,866人
面積最大区35.79㎢39.53㎢ 40.44㎢ 
面積最小区7.03㎢10.01㎢ 10.48㎢ 
平均面積24.3㎢20.4㎢23.2㎢21.4㎢46.9㎢
最大人口区356,239人261,000人 158,000人 
最小人口区104,416人169,000人 39,306人 
平均人口210,000人220,000人212,000人118,000人447,000人
最大人口密度区15,479人17,890人 8,150人 
最小人口密度区6,381人5,912人 2,970人 
県対面積割合18.10%5.90%24.50%7.90%19.70%
県対人口割合40.70%16.70%57.50%9.40%40.60%
表2

 では、表1) と表2) から、読み取れることを列挙してみる。

  • ①(政令都市の)行政区も特別区も、平均面積は20㎢ 代が妥当である。
  • ② 横浜市の対都道府県人口は大阪市よりも10ポイント高い。
  • ③ 川崎市と堺市は、面積と区数が殆ど一致している。特別区と隣接した政 令指定都市という点でも一致。非常に似通った性質がある。
  • ④ 横浜市は、大阪市と堺市の合計にほぼ匹敵する。
    • 当然、大阪市と堺市を合わせても、東京23区には遠く及ばない。
  • ⑤ 他方、横浜市と川崎市の合計は、東京23区に肉薄する。
  • ⑥ 大阪都構想案の区割り面積および人口は大き過ぎ、もしくはアバウト過ぎなのが明らかである。一つの区自体が、ほとんど政令都市並みである。平均面積は20㎢代なのだから、8から10区ぐらいが妥当である。人口に分布が出来るのは仕方ないが。
  • ⑦ 横浜市+川崎市は25区、平均面積23.2㎢で、これこそ典型的な特別区のサイズに合致している。
  • ⑧ 大阪都構想は、堺市をも含んでの改革であるべきではないか。

 ちょいサプライズな数字ではなかろうか。大阪市よりもずっと横浜+川崎の、いうなれば「神奈川都構想」こそ現実味があるではないか。が、この言い方は大きな誤解を生みかねないね。間違っても、だから「横浜こそ『神奈川都構想』を」と言いたいのではない、断じて。大阪以上の規模にもかかわらず、横浜市民から「二重行政」だの「県市の対立」だのを聞いた試しがない、という事を指摘したいのだ。つまり本当に大阪府・市が「二重行政」や「府市合わせ」の問題をかかえているのならば、行政区分が原因ではなく、もっと他の要因なのではないか?、と思うのである。むしろ川崎と横浜こそ、歩みよっての自治政策が望ましいのに、両市民の提携が希薄であるのが、神奈川県の問題であろう。これは後日、改めて考えよう。

 で、拙の本日の結論。大阪特別4区の区長。Maybe 独裁者になるでしょう。

 ではまた!

補遺.神奈川県川崎市と横浜市の一部も、東京の地区と合わせて「多摩地区」と解することが有る由、以前ご説明したとおりです。

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