比べてみました「天国の階段」と「Taurus」

マスコミ論
江戸時代の浮世絵に描かれたスカイツリー。の、音楽フラクタル。 バロック時代に演奏されていたジャズフレーズ。

 こんにちは、多摩雑報です。レッドツェッペリンの代表曲の一つである「天国の階段」が、オレ達の曲、「Taurus」の盗作だと、イギリスのスピリットというバンドが、ずっと訴訟を続けている、みたいな事がFacebookにあげられていました。これ、随分と前に見聞した覚えがあり、「まだやってたんか」、というのが正直な感想です。が、Maybe多くの方は、元曲とされている「Taurus」って曲、聴いたことないと思うんですよね。当然、私もです、なので、聴いてみましたよ、今回。

 ネットが普及する以前は、こういう問題が起きても、対象となる曲を試聴するのは案外面倒な作業だった。だから今になって「ほほう、こういう曲だったのか」みたいな事も、良く試みられるようになったことだろう。で、感想。「これを争ったらキリが無い。」という、別に自分じゃなくとも、誰が言っても良い結論であった。具体的にはテンポ・調性(a moll)・アルペジオによるギター奏法、の3点が共通しているのだが、もう少しアカデミックな分析を試みると、両曲の共通点は以下の通りになる。

  • ① 通奏低音様式のパッサカリア。
  • ② 短調の下降半音進行。
  • ③ 1コーラス8barsの小唄形式。
  • ④ 最小拍小節構造(註)。

 これら①~④、すべからくバッハ以来の定石的作曲技法であるから、似ている、似ていないを問う自体が無意味だ。原告側がシャカリキなのに対して、ジミー・ペイジが妙にゆとりある振る舞いなのは、古典的音楽素養の裏付けあってのことに相違ない。逆にスピリット側には、それが無い、とは言い過ぎになるが、格段に知識量に欠ける。ハッキリ言ってソングライターを名乗れるレベルではない、という事である。法廷での争点は、単に前後関係、すなわち先に作ったのはドッチだの、お互いに聴いているのいないの、という、音楽のアカデミズムに触れることのない争論となるから、ますます本質から遠ざかること必須である。だが、音楽に寄生している者たちにとっても、見識を問われる問題でもある。ペダンチックの塊でもって通ぶっている音楽ジャーナリストたちのコメントはチェックしてゆこう。幾らFM放送とかでボキャブラリーや蘊蓄を誇って見せても、やはり5線上の知識を持たぬ輩は見抜かれてしまうはずだ、否、我々は見抜かねばならない、少なくとも職業的ミュージシャンを自称しているならば、である。くれぐれも物書きたちに忖度する事勿れ。て、名前を言わないのは忖度か(..;)。前に言ったことあるんだけどな、バカ○ン、て。

註).天国~もTaurusも(恐らく)4/4である。が、どちらも1bar2コードなので、ノリ的には偶数系の最小拍小節2/4である。ちなみにベートーベンには①~④を満たすc moll のピアノ変奏曲がある。が、作者には不本意な出来だったのか、作品番号が付けられていない。つまり其れほど、当時から手垢にまみれた作曲法であったことが分かる。「天国~」がこんな有名曲なんだから、ちゃんと発表していれば第九より演奏されていたかも😀。

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