京王散策(8) え~~、優等が各停の待ち合わせ?

首都圏交通事情(と言っても主に多摩地区)

 こんにちは、多摩雑報です。本日は前置きナシでドンドン行きます。

 まず始めに前回のおさらいを。京王電鉄の社長評価は、在任中どれだけ投資を抑えるかで査定される、と述べた。が、時折は熱血漢気質の方もおられ、それなりの投資改善が行われる事もあった。が、ある人物から、それが全く敵わなくなった、以上、ここまで。ではそれ、誰か。もう社外は言うに及ばす、社内でさえ悪名高い誉れを持つ。一応はblog主としての危機管理から「K山K一」と記すが、京王コメント部屋の主さんなど、「なに、遠慮することはありません。桑山健一でしょ。」とハッキリ書いていた。さすが!筆者は小心者だから「K山K一」で通す、あぁ我ながら情けなか(;.;)。

 彼の悪政は取上げたら本当にキリが無い。社員どころか鉄道マニアですらない、ただの沿線利用者に過ぎない拙でさえ色々耳にするんだから、社内での社員さん達の苦悩たるや如何なものかと、心底同情しますよ。例えばJR○日本のように「客の都合よりも会社の都合」、という世評を負うような経営だって随分とヒドいものだが、京王、本当に不思議な会社で、会社にとって不利益なこと・不合理な事・不都合な事まで、社長たちは平気でやってのけてしまう、自己保身のためならば。その一例について述べよう。

 上り方面から見ての、起点駅である京王八王子の隣駅は北野である。距離は1.8㎞で、京王線としては結構長い区間の方だ。この駅で高尾山口までの支線である高尾線と分岐する。1967(昭和42)年の同線開業時は、従来線となる京王八王子間との複線に、高尾線専用の枝線を、京王八王子方面の下り線ホームと共用する、2面3線構造の平地駅だった。それが80年代になって高架立体化される。駅は2面4線、すなわち本線とホームを挟んで、上下線とも副本線を持つ、分岐駅としては標準的な設備を持つ駅に生まれ変わった。「本来ならば2面3線のままの高架化でも良いのですよね。それを自腹で1線増やしたのだから、ちゃんと自己投資しているではありませんか。」確かに。だから竣工当時は京王も「近代的で立派な駅に生まれ変わりました」というアピールには余念がなかったと記憶する。特に高架下の騒音を低減する工法を取り入れ、「住居や店舗に活用されています。」と、新聞が取上げていたほどだ。

 それから約20年後の2001年春。京王は久しぶりに優等電車のスピードアップを目玉とする大幅なダイヤ改正を実施した。新宿⇔高尾間をチンタラ急行の50分前後を、新種別である準特急に置き換え、新宿 → 高尾44分に時短化したのである。が、矢印の向きを今一度ご覧下さい。「→」である。では「←」、つまり高尾 → 新宿はどうかというと、50分弱で以前と殆ど変わらなかった。何故こんなことになるのか。それは京王八王子からの本線と高尾線の上りは、北野駅手前で一旦合流すなわち2本の線路が1本になり、北野に同時侵入出来ない構造だからである。だから高尾からの準特急を北野に先着させたあとに京王八王子からの各停が入線するのを「準特急」が待たざるを得ない。

「え、優等が各停を待ち合わせするの?」

その通り!つつじヶ丘の本線折返し逆走とともに、他社線ではまずやらない事を、臆面もなく堂々とやるのだ。そうやってスピードアップには絶対必要区可決な線路をケチる、つまり投資を抑えるほうを優先して時短化は諦めるのである。その方が社内評価が上がる、という査定のせいで。

 令和2(2020)年の5月、京王は柄にもない工事を行ったことをアピールした。井の頭線の明大前駅に、上下線をつなぐ渡り線を設けたのだ。広報は嬉々として「ダイヤが乱れた際の回復のためです」と自画自賛していたが、おい、他にもっと先にやることあるだろ?それって有事用途ならば、メッタに使わない、という事だよな。実際設置から今日まで1回も使用されていないじゃん。「ムダな投資は御法度」の社風に反した工事。自身の意思決定によるものではない、と宣言しているも同様である。オカミの命令だからイヤイヤやったんですよね。肝心な事はやらずに。

 2001年改正のダイヤは、それまで放置されていたダイヤ上の欠陥をかなり訂正・修正したものであり、鉄道評論家の川島令三氏も絶賛していた。これは投資をケチる京王とはいへども、特々法を用いての輸送力増強をはかったからこそ実現したものであり、改正当初は相応の乗客をJR中央線から奪ったものである。が、改正の効果は段々薄れていき、2013年の改正では、中央線との競争から全面的に撤退するものとなった。中央線は幸いにも、東日本大震災の直前に三鷹⇔立川間 13.4㎞ の高架立体化が完成、合わせて全ての車輌を新車に置き換え新宿→八王子を34分、高尾を41分で走行となった。「それには敵いっこないので」という白旗理由が通ってしまうのが、京王という会社なのだ。北野駅が同時侵入構造であれば、少なくとも日中は互角に渡り合えるはずだった。北野駅の上りホーム後方から下り方面を見れば、今でもほんの僅かの工事費で、同時侵入の工事は可能である。もちろん徐行は余儀せざるを得ないだろう。が、高尾 → 新宿は45分を楽勝でデフォに出来るはずだ。ねぇ経営者の皆さん。ど素人の沿線住民に指摘されて恥ずかしく無いんでしょうか。タモリ倶楽部でラグフェアの土屋さんが擁護してくれるから全然平気なんでしょうか。閑職の社員にアンチへのアンチコメ投稿させてれば良いと思ってるんでしょうか。たった1本の、それもほんの数十メートルの線路を設けるだけで大幅なスピードアップが出来れば、回り回って乗客は増える。そして多少なりとも車両運用にも余裕が生じる。どう見たって直ぐでも投資効果は表われ、回収出来る。で、当局からのお達しには盲従ですか。それよりやる事、アルジャロー!。

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